こんにちは。バチです。
2/8~2/12まで、甲状腺の全摘出手術で入院していました。
30代の男ということで、そこそこ珍しいんじゃないかと思います。
この記事では僕の入院期間、費用、仕事復帰の時期について。
関連して、入院費用を抑えるための制度、入院中にお給料が出ない場合に申請できる給付について書いていきます。
入院中の体験談日記については、こちらの記事に書いています。
まずは大きな結論だけ箇条書き。
- 入院期間は通常1週間程度、自分は4日半(2/8入院、2/12午前に退院)
- 費用は手術+入院で保険がきいて20万前後
- ただし高額療養費制度により、年齢と収入で1か月にかかる医療費には上限がある
- 年収およそ370万未満の場合→1か月に払うお金は保険分は57,600円で済む
- 連続して3日以上休んだ場合、4日目から「傷病手当金」が出る(給料が出た日は差額)
それぞれ詳しく書いていきます。
Contents
入院期間はどのぐらいか
入院期間なんですが、一般的には一週間ぐらいだそうです。
自分は手術前日の月曜に入院、金曜の午前に退院したので4日半のあいだ入院してました。
退院できるかどうかの基準なんですが、「ドレーンが取れるかどうか」とのことです。
手術のあと、血やらリンパ液やらが漏れ出すので、それを体の外に出すための管(ドレーン)をつなぐんですね。
漏れ出す量が減ってきて、ドレーンが取れたら退院OK。
それがだいたい~1週間、が平均とのことでした。
自分は少し早めだったのかも。
ドレーンを取るまでは上半身のシャワー禁止。
下半身はOK。
ドレーンを取った翌日からは上半身のシャワー解禁!
※個人の状況にもよるはずなので、医師の指示に従ってくださいね
入院でかかる費用と高額療養費
これを書いている時点では、診断結果が確定していないので、金額も確定しません。
もらった資料によると、甲状腺全摘出の場合、保険がきいて手術+入院で20万前後。
(食事代とかレンタル品とか、保険がきかない部分は別)
ゲェッ!20万!…と思うかもしれませんが、(大抵の場合)実際にはそこまでかかりません。
高額療養費という、健康保険のすんばらしい制度があります。
1か月にかかる医療費に上限が定められていて、それ以上は払い戻しがあるという制度です。
事前に申請しておけば、窓口で払うお金を上限額までにすることもできます。
具体的には、自分の場合は保険がきく部分は、1か月にかかる医療費の上限は57,600円で済みます。
そんでも高ぇ!と思うかもしれませんが、20万→57,600円ですよ?
上限額は、年齢と年収によって変わります。
年に3か月以上、高額療養費の上限に引っかかると、さらに安くなったりもします。
自分は57,600円で済む…ということは、それだけ僕の年収が低いということでもあります。
びえええええええ!もっと努力せなあかん…!
年収が高いと8万円以上だったり、もっと高かったり。
70歳未満で年収が1000万超えてる、とかだとあまり恩恵ないかも。
ただしレンタル品とか食費とか、保険診療外の料金については別途かかります。
高額療養費の基準や金額については、こちらのページが詳しいです。
全国健康保険協会(協会けんぽ) 高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)
会社を休んでいる間、お金がもらえる制度:傷病手当金
これも健康保険のすんばらしい制度があるんですね。
傷病手当金というものです。
これは「業務外の理由で4日以上働けなくなったとき、4日目からお金が出るよ」な制度です。
だいたいふだんのお給料の6割ぐらい。
最初の3日間は待機期間といって出ません。
4日目から、お給料の支払いがなかったときだけ出ます。
病気とかで動けなくなった時、むりに有給休暇を使わなくても良いってことですね。
もちろん有給のほうが10割なので出るお金は大きいんですけど、有給は個人的な用事にあててもいいんじゃないかな、と個人的には思っています。
というより、そのような運用が想定されています。
ただひとつ注意点は、「働けないことを証明する必要がある」ことですね。
そらそうだって話かもしれませんが、『俺ぁ働けねぇぞ~!』と申告するだけじゃダメです。
申請する書類の様式は協会だったり組合だったりで異なりますが、医師の証明欄があると思います。
傷病手当金の制度全般については、こちらのページが詳しいです。
全国健康保険協会(協会けんぽ) 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)
土日祝の公休日も出る
傷病手当金、「働けない期間、かつ給料が出ていない期間」にも出ます。
つまり土日祝の公休日も支給対象です。
なので申請書に公休日含めた期間を書いておいて、その期間について医師の証明がもらえれば、本来お給料が出ない公休日も支給されます。
実はこの事実、この記事を書いていて傷病手当金について調べなおしているときに気づいたんですよ。
げげげっ!マジで!?平日以外も出るの!?
完全に盲点でした。
社労士合格者なのに知らんかったです。
最初の3日間は公休日や有休日があっても良いことは知っていたんですが…。
まだまだ修業が足りませぬ。
※まわりくどく合格者、と書いてるのは社労士登録していないからだったりします。
社労士になる資格はあるけど今は社労士を名乗れない、という。
まわりくどい!
所定手続き後の休職中でなくても出る
余談なんですが、聞いた話だと「所定の手続きの休職中じゃないと出ないよ」とかクソみたいなことを行ってくる担当者もいるそうです。
病気休暇をあらかじめ申請しといて、その期間中じゃないと出ないよって意見です。
それ、嘘ですからね。
「インフルエンザでも出る」と覚えておけば良いと思います。
インフルエンザ、かかったときにわざわざ病気休暇とかとらないじゃないですか。
事前にかかるかかからないかわからないので。
かかったら病院に行って、「一週間は休んでね」って言われて、休むって流れですよね。
ただ、有給にしている期間は出ません。
傷病手当金未満のお給料しか出ない場合は、差額が出ます。
会社へはいつ復帰できるか
医師いわく「本人次第、でも1週間ぐらいは休んでもいいんじゃない?診断書なら書くよ」とのことで、最終的には本人次第です。
自分としても、退院の翌週から働こうと思えばなんとか…という気はします。
ただ、1週間ぐらい休んでもいいんじゃない?とわざわざ先生から言っていただいたこともありますし、休むことにしちゃいました。
正直な感覚として、翌週からは肉体的にはもちろん、精神的にもしんどいと思います。
翌週から復帰できなくはないけど、正直休みたい…という。
診断書を書いていただけるとのことで、前述した傷病手当金も申請できそうです。
この際なので、少しのんびりしてみようかと思います。
まとめ
もう一度、大きな結論はこちら。
- 入院期間は通常1週間程度、自分は4日半(2/8入院、2/12午前に退院)
- 費用は手術+入院で保険がきいて20万前後
- ただし高額療養費制度により、年齢と収入で1か月にかかる医療費には上限がある
- 年収およそ370万未満の場合→1か月に払うお金は保険分は57,600円で済む
- 連続して3日以上休んだ場合、4日目から「傷病手当金」が出る(給料が出た日は差額)
僕は最初、甲状腺を半分だけ摘出する予定だったんですね。
ところが手術が終わってみれば、全摘出。
これは当初の予定の1週間程度より入院が伸びるんじゃないかとか心配しましたが、意外と短く済みました。
費用についても高額療養費制度のおかげで、どんなに高くついても(保険分は)上限が決まっているので、気楽といえば気楽です。
少ない出費ではありませんけど、出せないわけでもないというか。
年収が低いと上限も低い…!嬉しいのか嬉しくないのかわからねぇ…!
ただひとつ確実に言えるのは、健康保険、ありがてぇ…!
仕事復帰についても、退院後2~3日もすれば、復帰しようと思えばできると思います。
翌日はデスクワークなら不可能ではないでしょうけど…さすがにやめたほうが良い気がします。
先生も「一週間ぐらい休んでもいいんじゃない?診断書なら書くよ~」と言ってくれたので、そうしようかなと思っていますし、欠勤で申請しました。
ちょうど有給が無くなっていたのと、傷病手当金も申請できるので。
すこし余談になりますが、全摘出になって不安な面もあります。
甲状腺が出しているホルモンが完全に出なくなってしまうので、チラージンSという薬を1日一回、一生涯飲み続ける必要があります。
これは半分摘出との大きな違いですし、今後どうなるのかなぁ、薬の量も合わせられるかなぁ、なんて不安もあります。
ただ、これは通院して慣らしていくしかないでしょうし、気楽に行ったほうがいいのかな、とも思います。
また関連することがあれば、ここでのんびり書いてみます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!