本日、こんなお知らせ記事を見かけました。

難治性甲状腺がんに対する医師主導治験を開始 ~アスタチンを用いた新しい標的アルファ線治療~ 

大阪大学の研究グループによる発表で、内容は

  • 今まで転移を伴う甲状腺がんの治療は放射性ヨウ素内用療法が行われていた
  • しかし隔離病棟への入院が必要など、患者と病院双方への負担が大きかった
  • 今回治験を始める治療法が実用化されれば、外来での注射で済むようになり、効果もより大きいものになる
  • 治験期間は2021年11月から2024年3月まで(第Ⅰ相治験)

というもの。
僕も最近、内用療法で隔離病棟に入院したんですが、事前準備も入院中もしんどい!

事前準備としてホルモン薬の休薬が必要だったり、厳しい食事制限が必要だったり、入院中はとにかく退屈だったり…!
入院中の食事が少ない割に体重が増えたり、個室への隔離は精神的にもしんどい!
あと地味に食事代がかさんでいく…!
あと着替えとか廃棄前提のものを用意しなきゃならないので、そういう負担もあります。

という治療が、場合にもよりますが複数回やることが多いそうです。
これが外来の注射で済むようになれば、精神的にも肉体的にも楽になりますし、なにより入院期間の時間がまるまる浮くことに!!!!!!!
費用はかかるでしょうけど、高額療養費の対象外となる費用(食事代とか自分で用意する下着代とか)も浮くことに…!

記事内では、"アスタチンはヨウ素によく似た性質を示す元素であるとともに、アルファ線と呼ばれるエネルギーの高い放射線を放出する"
とあるので、ヨウ素制限は必要なのかな?
仮にそうだとしても、隔離入院が無くなるのはかなり大きいというか大きすぎる!

今回行われるのは第Ⅰ相治験とのことで、少人数を対象に行われるものです。
治験には第Ⅰ相試験~第Ⅲ相試験の3段階あり、その第一段階目ということですね。
参考:治験ってなあに?国立成育医療研究センター

実用化はまだ先かもしれませんが、これは期待するしかない…!
毎日新聞の記事によると、最短で4年後の実用化を目指すとのこと。
いちはやく実用化されてほしい!

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