
こんにちは。バチです。
今回は難発性の吃音(どもり)について、僕自身が楽になった方法を3つ紹介します。
まずは結論から。
- 肩の力を抜く
- リズムをつくる
- クッション言葉を置く
の3点です。
吃音の種類を紹介、そして楽になった方法の詳細のあと、吃音あるある?についてもお話したいと思います。
Contents
動画版:難発性の吃音が楽になった方法3選
吃音(どもり)の種類
- 難発「…はようございます」
- 連発「お、お、おはようございます」
- 伸発「おーーーーーはようございます」
吃音は大きく分けて、3種類に分類されます。
難発、連発、伸発の3つです。
今回は難発性の吃音について紹介します。
難発性の吃音
難発性の吃音ですが、僕は喉と胸の中間で言葉がつっかかる感じがします。
急に、もう本当に言葉が詰まって出てこなくなってしまいます。
スピーチはもちろん、朝の挨拶、退勤時の挨拶、話しかけるとき…。
しんどい場面がいくつもあります。
おはようございます、と言おうとして「…ようございます」になったり。
お先に失礼します、と言おうとすると「…しゃきに失礼します」だったり。
これならまだ良いほうで、言葉が出きらずに
「…はじゃます」
「…さsます」
なんて、言葉にならずに『何かの音』になってしまうこともあります。
周りがシーンとしていたりすると、不安でなおのこと声がでません。
でも、今ではなんとかなっています。
それでは3つに楽になった方法について、それぞれお話します。
肩の力を抜く
しゃべる時、緊張していると余計声が出ないんですよね。
そして声が出ないと、次声を出すときにさらに緊張してしまうという…
なのでまずは肩の力を抜くところから。
肩だけと言わず全身リラックスしましょう。
肩の力を抜いて、深呼吸して、眉を上下させてほぐす。
これだけでもだいぶ声が出やすくなります。
…とはいえ、やっぱり不安ですよね。
大丈夫です。案外、周りは気にしていないものです。
そして伝わらなかったら伝わらなかったで、
落ち着いて言い直せば大丈夫です。
声が出なかったり、言葉にならなかったりして上手く伝わらなかったとき。
めちゃくちゃ焦るし、慌ててしまいますよね。
ここでは「もしかしたらうまく言えないかもな」「そのときはまた言い直せばいいや」ぐらいに思っておくと、すこし気が楽になりますよ。
とはいえ、リラックスしただけでは出ないときは出ない。
その気持ち、痛いほどわかります。
なのでもう2つ方法を加えましょう。
リズムをつくる
2つめに、リズムをつくる方法。
体で反動をつけると声が出たこと、ありませんか?
僕は上半身で反動をつけると、やや出やすくなります。
とはいえ人前だと、はっきり反動はつけたくない。
そこで心の中で1、2と数えたり、一歩踏み出したら声を出す、と自分なりのリズムを作ってみましょう。
僕がよくやるのは、右足を踏み出したら喋り出す。
朝「おはようございます」と言う時、喋り出す地点を決めておく。
心の中で「いち、に、さん」と数え、「さん」で喋り出す、などしています。
リラックスして、自分なりのリズムをつくってみると、かなり声を出しやすくなりますよ。
そしてもうひとつ。
クッション言葉を置く方法を紹介します。
クッション言葉を置く
3つめに、クッション言葉を置く方法。
喋り初めに、「あ」とか「よいしょ」とか、クッションとなる言葉を置くと、そのあと声が出やすくなります。
喋り初めはすごくツラいけど、一度喋り出すと案外大丈夫、ということありませんか?
比較的出しやすい言葉をクッションに置いてみましょう。
はっきり声に出さずとも、小さくささやく程度で効果があります。
そしてやっているうち、自分のリズムもできてきます。
僕は会社での退勤時、「よいしょ」は必ず使っています。
席を立つとき「よいしょ」と、声にならない程度にささやき、「お先に失礼します」と続けています。
今の会社ではしばらくの間、「お先に失礼します」がまともに声になりませんでしたが、今ではだいぶ言えるようになってきました。
いつも「あ」と最初に言うと変に思われる?
ここで気になるのが、いつも「あ」と言っていたら変に思われるんじゃ・・・というところだと思います。
大丈夫です、意外なほど周りは気にしていないものです。
吃音に限ったことではないのですが、気にしているのは自分だけ・・・なんてこと、よくあります。
どちらかというと、気にした結果、声にならなかったときのほうが、後のダメージが大きい気がします。
これも痛いほどよくわかるのですが、自分が声をうまく出せなかった経験って、めちゃくちゃ引きずってしまいませんか?
また声が出なかったらどうしよう・・・と思うと、余計に声が出づらくなってしまったり。
しかし、多少クセをつけてでも声を出せるようになってくると、だんだん楽になってきます。
本人ほど周りは気にしていない
そして周りにも、そんな人がいるかもしれません。
僕の上司に、スピーチの時かならず「ハイ!」と言ってから、はつらつと喋り出す人がいます。
ただのクセなのかもしれないし、もしかすると吃音なのかもしれません。
でも堂々としているので、まったく気になりません。
最近は会社でも声が出せるようになってきました
僕は今の会社には2年ほど在籍します。
最近ようやく、相手に何とか伝わっているかな…という発声が、ほぼ毎回できるようになってきました。
とはいえ、声が出ない時は出ないので、あらためてリラックスしてみたり、リズムを刻んだり、クッション言葉を置いて乗り切っています。
地味に困るのは、家で家族が相手でも声が出なくなったりするところですね。
ただ家族相手ですので、気楽に反動をつけたりしています。
吃音あるある?
吃音が楽になった方法はここまでです。
最後に小休憩。
吃音あるある?で終わりにしたいと思います。
一人で練習するとなぜか大丈夫!
吃音って、一人で発声練習するときは大丈夫、ということありませんか?
「おはようございます!」
「お先に失礼します!」
「〇〇さん、先ほどの件なんですけど」
よし!言える!大丈夫!
本番→「・・・はじゃす」(おはようございます)
なんでじゃあああああああ!
いちど話始めると大丈夫
それと、いちど話始めると割と大丈夫なんですよね。
話始めは地獄なんですけど。
また、なぜか「歌は大丈夫」というのは、吃音界では有名?なあるあるらしいです。
僕もそうです。
あと、受け答えは大丈夫なんですよね。
話しかけられたとき、返事するのは案外平気だったり。
とはいったものの、僕はそもそも会話自体が苦手なので、発声に比べればマシ、という程度ではあります。 笑
特定の単語、名前が出てこない!
特定の単語や名前が出てこない、というのもありますね。
僕は特に、「しょうじさん」が出てきません。
全国のしょうじさん、ごめんなさい。
なので自分から話しかけるとき、名前は呼ばずに「すみません」とかで話し始めています。
いちど話始めると、わりと大丈夫なんですけどね。
難発性の吃音が楽になった方法3選 まとめ
- 肩の力を抜く
- リズムをつくる
- クッション言葉を置く
- 意外なほど周りは気にしていない
- もし声がでなくても落ち着いて言い直せば大丈夫!
吃音、本当にめちゃくちゃ辛いですよね。
僕もだいぶ辛かったですが、これらの方法でだいぶ声が出せるようになってきました。
今ではなんとか「おはようございます」「お先に失礼します」を言えています。
この記事を読んでくれたあなたも、少しずつで良いので、ぜひ試してみてください。
すこしでも、あなたの吃音が楽になることを願っています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!