上京生活録イチジョウ 真の主役は川上だと思う理由

こんにちは。バチです。

いつのまにやらカイジの新たなスピンオフ、上京生活録イチジョウが連載開始していました。

物語の舞台は、あの闇パチンコ『沼』を開発、運営していた一条の、大学時代。

上京した!ここから俺の新たな人生がはじまる!
見てろよ俺を見下したバカども!

ところがどっこい…!
一条、怠惰で自堕落な日々を送ってしまう…!
後悔につぐ後悔…!
自堕落生活…!あるある物語…!

みたいな感じです。
なのですが、2話まで読んでみて、ふと思ったこと。

この漫画、真の主役は後輩の村上なんじゃなかろうか。
村上による、一条への『全幅の信頼』あってのものなのでは。

そんな風に感じたことについて、つらつら書いてみます!
それじゃあ、いってみよ~!

表向きは『自堕落あるある』その背景にある『全幅の信頼』

2話のおおまかな流れは

  • フフ…
  • 川上…この都会で出し抜くぞ…奴らを…!
  • 9か月後…
  • スマホゲーに費やす…9か月…!
  • バカッ…!俺のバカッ…!
  • 一条さん、餅焼きました!
  • あといける…2個ぐらい…!
  • …はいっ…!

こんな感じです。
一見、スマホゲーにハマって無駄な時間を費やしたあるある~!かのように見えるんですが、一番のハイライトはこの川上の笑顔だと感じました。

イチジョウ2話_川上の笑顔

まだ、どのぐらい川上が一条に対して信頼を寄せているとか、二人の間にどんな過去があったとか。
そこまで語られてはいませんが、

  • 一条への全幅の信頼
  • 一条が立ち直って良かったと、素直に思う気持ち

を表しているように感じます。

僕ら読者からすると、感情移入するのは他ならぬ一条。
ここで川上がいなかったら、失敗して後悔するところまではあるとして。
一条が「また頑張ろう」とはならない気がします。

なにか失敗したりアホなことをしたりしても、川上がいるから大丈夫!みたいな。
実際、川上のつくったお餅でだいぶ立ち直っていますし、僕はこの場面で超絶ほっこりしました。

この『信頼してくれる仲間』が居ると居ないとでは物語も変わってきますし、面白さだって変わってくると思います。
そんな仲間がいることは、同じスピンオフであるトネガワやハンチョウにも当てはまります。

トネガワやハンチョウでもある『全幅の信頼』

同じカイジのスピンオフである、トネガワやハンチョウ。
トネガワでは、チーム利根川の黒服たち。

ハンチョウでは、物販やチンチロ仲間の沼川と石和、見張りの黒服の宮本。
主役はもちろん利根川やハンチョウなんですが、それぞれ全幅の信頼を寄せてくれる仲間がいます。

この仲間たちがいてこそ、利根川やハンチョウの行動がより引き立ちます。
そして感情移入する僕らとしても、『信頼されている』という感覚を得ることができ、気持よくなりますしほっこりします。

もちろんハンチョウや利根川が一人で頑張ったり失敗している会もありますが、たとえコマに現れずとも、『何かあっても信頼してくれている仲間がいる』という背景があり、それによる安心感があると思います。

ただ、一条には利根川やハンチョウとは決定的に違う点があります。

トネガワやハンチョウとの決定的な違い

利根川やハンチョウと一条との決定的な違い。
それは『成功者であるかどうか』という点です。

利根川は、会長に苦労する日々ではあるものの、帝愛グループのナンバー2候補。

ハンチョウは、地下に堕ちているとはいえ。
その地下で大金をまきあげ、悠々自適の外出生活。

二人とも形や立場は違えど、ある種の成功者であることに間違いありません。

じゃあ一条は何かというと。
まだなにもありません。
いずれ地下カジノで成功するという未来はあるものの、このスピンオフ時点では何もなく。
ただの大学生、しかも行動も何もしていない、ただの自堕落学生です。

利根川やハンチョウは、読んでいる側としても、安心感があります。
すでに成功していますし、決断力や行動力もある。
この二人のすることには間違いないだろう。

ただ一条は違います。
まだ何も成し遂げていません。
成し遂げてやる!という気持ちだけはあるものの、行動に移せていない。
『あるある』として読んでいて共感こそできるものの、安心感も何もあったもんじゃありません。

ただ、全幅の信頼を寄せてくれる後輩、川上がいる。
川上がいるし、何かあっても立ち直れるだろう。

そうなんです、利根川やハンチョウは『本人だけでもなんとかなる』んです。
対して一条は、本人だけではどうしようもありません。

話の流れも、他二人とは違って『やってしまった!』→『後悔+オチ』 です。
そこで一条の助けになり、心の支えにもなるのが、後輩の川上。

利根川やハンチョウにも、信頼のおける仲間はいます。
いますが、この二人は仲間がいなくてもなんとかなります。
しかし一条は、後輩の川上がいてこその生活、後悔、再起なのではと感じます。

利根川、ハンチョウ、一条の共通点

対してこの3人には、共通点もあります。
それは『今後失墜してしまうことが確定している』ということ。

スピンオフのなかでは、なんだかんだで楽しい日常が描かれています。
読んでいる側としても面白いですし、仲間に囲まれ、信頼されている様子にほっこりします。
そしてこの3人は、必ず地獄に堕ちることが確定しています。

しかし、しかし。
だからこそ、仲間による信頼がより際立つのだと思います。

今後かならず失墜してしまい、地獄を見ることはわかりきっている。
でも彼らにもこんな過去があり、そこには全幅の信頼を寄せてくれる仲間たちがいた。

終わりがあることはわかっている。
けれど確実に楽しくもある、この日常がいつまでも続けばいいのに。
そんな読んでいてほっこりする、でも寂しくもあるところが、この3つの作品の共通点であり、つい読みたくなるところなのかな、とも思いました。

まとめ

『上京生活録イチジョウ』真の主役は村上だ!
その他スピンオフでも、仲間の信頼が背景にある。

トネガワやハンチョウもほぼ全て読んではいるのですが、今回初めてこんなことを感じました。
利根川やハンチョウはすでに成功者。
対して一条はそうではなく、川上の信頼がより際立っている。
そんな背景があって、そう思ったのかもしれません。

正直、最初はイチジョウを読んで『トネガワやハンチョウに比べると微妙かも…』なんて思いました。
でも今回書いたようなことを感じてからは、むしろ一番の楽しみになりました。

ただ、他2作よりかなりネタには困ると思います。
なんせ完全にオリジナルで生み出すしかないですからね、一条の大学生活。

原作の萩原天晴さん…!
作画の三好智樹さん…!瀬戸義明さん…!
それでも…それでも頑張ってください…!
読んでいる僕らの…ほっこりのために…!
そう…灰になるまで…!
めっちゃ楽しみにしてます…!
応援…応援しています…!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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