クッキングパパの初期木村夢子×荒岩一味の関係が辛抱たまらん

こんにちは。バチです。

今回は「クッキングパパ初期の木村夢子が辛抱たまらん」件について、です。

クッキングパパ、基本的には荒岩が料理をふるまって皆が「うまいっ!」と言う。
平和そのもの、のんび~り読める漫画ですよね。

ところがクッキングパパ初期の1~6巻では、

  • 22歳OL、荒岩にぞっこん木村夢子(当時独身)

による、荒岩へのアタックがたびたび繰り広げられるわけです。

それも「あたしが一味さんをぶんどってやるわ!」とかいうドロドロしたものではなく。
好き好きオーラは出していますし、時にはほっぺにキスしたり、荒岩の指についたウニを直接しゃぶったりしちゃうんですけど。

これ以上はいかん!いやもっと…!というところで止めるんですよね。
それがもう、たまらんわけですわ。
自分が荒岩なら…ううっ!いやいかん!とか思っちゃいますね。

これ以上進展したら、完全にいけない関係に…。
夜のクッキングパパになってしまう!
青年誌だったら完全に一線を越えてましたね。

そして夢子は夢子で、だんだん荒岩に本気になっているのが見て取れるんです。
最初は好きは好きだけど、そこまで本気ではない感じで。

でも6巻では本気の恋煩いをしていたり。
それもまた感情移入できて、たまらないところです。

そんな辛抱たまらん関係について、つらつらと語ってみようと思います。

動画版:クッキングパパの初期木村夢子×荒岩一味の関係が辛抱たまらん

初期夢子いいよね

木村夢子、初登場時は22歳。

第一話では完全にモブキャラなんですよね。
「主任は今日もお弁当ですかー?」
と尋ねるぐらい。

ところが第2回から覚醒します。
ただのノーマルモブキャラだったのに、突然SSR木村夢子になります。

第2回からそのケあり

2話で覚醒SSR木村夢子

出展:クッキングパパ 1巻

「あたしも今日はお弁当作ってきたんです。いっしょに食べようと思って…ポッ」
「こんなとこ 知らないひとが見たら 私たち夫婦と思っちゃうかもしれませんネ」

なんなんですか?いきなりグイグイなんですけど?
最高です。

荒岩も荒岩で赤面しつつ「う、うむ…」
ただ恥ずかしがっているのがまたいいですね。
これで「そうかもなー はっはっは」なんて言ったら興覚めですからね。

同じ1巻で、6話では餃子屋さんの手伝いをした荒岩に「ステキです 主任さん」とほっぺにキスしたり。

ほっぺにキスする夢子

出展:クッキングパパ1巻

 

この先、回が進んでも絶好調。
荒岩大好きオーラを振りまきまくります。

ただ、回が進むごとに、荒岩への本気度というか。
緊張がみてとれる描写が増えている気がします。
初期は好きは好きだけど、まだそこまで本気ではないというか。

5巻では荒岩の指のウニを「チュバッ」

5巻では社員みんなで海に行くんですけど、たまたま海辺で二人きりに。
見つけたバフンウニの身を指に取り出し、「食ってみるかっ!」と荒岩。

そこで夢子さん、やってしまいます。
荒岩の指のバフンウニを直接「チュバッ」
しゃぶっちゃうんですね。

ウニをチュバる夢子

出展:クッキングパパ5巻

「とってもおいしいですっ」

いや、これもうダメだろ。もっとやれ。
いや、これ以上いけない。
完全に限界ギリギリ、よく理性が崩壊しないなってレベルですよ。

でも、あくまでこれ以上進まないのが、またいいんですよね…。

何がここまでそそられるかって

何がここまでそそられるかって、これ以上、ギリギリのところで進展しないところ。
あくまで平和なラインをなんとか保っているというか。

作風からしてありえないことですけど、「あたしが荒岩主任をぶんどっちゃる~!」みたいにグイグイグイグイきていたら、それはそれで冷めちゃうというか。
クッキングパパとしての平和さを保ちつつ、辛抱たまらんラインを突いてきているんですよね。

これ以上はありえない、とわかっているけど

これ以上のオトナの関係はありえない。
でもちょっぴり期待してしまう。
読み返したときも、結末がわかっていてもワクワクしてしまう。

そして、回が進むごとに、夢子の本気度=緊張度が上がっているのが、見て取れるんですね。
1巻では軽く頬にキスなんかしちゃってますけど。
6巻時点では、まさしく「本気の恋」になっています。
ベッドの上で「主任さん…」と、一人荒岩のことをぼーっと思い出したり。

ただ軽いわけでもなく、重すぎるわけでもなく。
でも本気じゃないかというと、いつのまにか本気になっている。

しかし一線を越えないことはわかっている、でも越えてほしい気もする。
こういうところが、初期夢子の魅力だと思います。

6巻は切ない区切りの巻

この辛抱たまらん関係も、6巻で一区切りがつけられます。
これが結構切ないんですよね。

家でも荒岩を思い出したり、日に日に強まる想い。
調子が悪そうな夢子のために、荒岩が家に料理つくりに来たこともあったりで、なおさらです。
その調子の悪さは、荒岩への恋煩いのせいなんですけど。
荒岩さん、罪な男ですわ。

COOK.58「素敵な香り!きのこのコキール」で一区切り

夢子宅での料理のお礼…という口実で、自分の家に食事に招待する夢子。
ここの表情がまた、夢子のめちゃくちゃな緊張があらわれていていいんです。

夢子、キメにかかる

出展:クッキングパパ6巻

夢子は「決めにかかった」のではないか、という気がします。
決意と緊張が混じりあった表情というか。
自分からほっぺにキスしたり、割と…というか、かなりオープンだった夢子も、さすがに緊張しています。
そしてOKする荒岩。

もうはしゃぎまくりなわけですよ。
きのこが好きな荒岩のために、松茸まで買ってますからね。
「心から好き…」なんて心の中でささやいたり。

そしていざ待ち合わせの時間。
夢子ドキドキ、読んでいるこっちもドキドキ。
い、いけっ!いっちまえ!みたいな。
いやいかないとわかっちゃいるんですけど。でもいっちまえ…!

コンコン。ドアをたたく音。
き、きた!荒岩きた!い、いらっしゃい!

…ところが荒岩は、田中も一緒に連れてきたんですよね。田中だけ帰って。
わざわざ田中に「今日は木村くんがごちそうしてくれるのだよ。いいだろーっ。」と声をかけて。

夢子の作った料理を食べて荒岩は「うむ うまいっ」。
そこでの夢子の笑顔が、なんとも切ないです。

あくまで一線は越えませんよ、という荒岩の強い意志があらわれているような。
もちろん作品としてそうせざるを得ない、というのもあるんですけど。
ここはさすがに夢子に感情移入しちゃいますね。

これ以降、夢子は荒岩に誘われてもあえて断ったり、一歩引いた関係になっていきます。
さらにそのあとは田中と結婚、となるわけでして。

この6巻がターニングポイントになっていますね。
そして本当に切ない。

でもまた「ここが切ねぇんだよな…」なんて思いつつ、読んでしまう。
1~6巻は、クッキングパパの中では異彩を放つ、最高の6冊だと思います。
この後も各キャラの恋愛模様はあるんですけど、ここまでワクワクするものは無い気がします。

荒岩も荒岩で思わせぶり

荒岩も荒岩で、けっこう思わせぶりなことをしているのでは…と思ったりします。

家で鍋パーティのあと、二人きりで強いお酒飲ませたり。(2巻)
作中でも作者が言っていますが、ホワイトリカーという35度以上のお酒だそうで。
荒岩「あんまり酒…強くなかった…っけ?」

いやいやいやいや。35度ですよ35度
素で言ってるみたいですけど、度数がまず強いだろうっていう。

スケートの帰り、肩で寝させたままにしてあげたり。(5巻)
夢子が調子悪そうとみて、わざわざ夢子宅に一人で料理つくりにきたり。(6巻)
調子悪そうなのは、荒岩への恋煩いのせいなんですけどね。

夢子のアタックはもとより、荒岩も荒岩でけっこう危ない橋渡ってませんか?と思ったり。
でもそれがいいんですよね。
もどかしくてたまらんです。

現在は現在でかわいいけれど

田中の良き奥さんとなってからも、かわいいはかわいいんですよね。
クッキングパパの中では、リアル2年で1年時が経つとどこかで書いてありました。
連載開始当時1985年で22歳だった夢子は、2021年でちょうど40歳になる計算です。

でもまだまだかわいい…んですけど、やっぱり結婚して以降、特徴のないキャラになったというか。
例えば同じ女性のけいこはどすこいキャラである程度立っていたりするんですけど。
夢子は「ただの優しいひと」になってしまった気がします。
夢子ファンの人ごめんなさい。

というより、初期が強すぎたんですよね…。
間違いなく1~6巻は、他の巻の数倍は読み返してます。

初期夢子×荒岩の関係が辛抱たまらん

実はこの記事、最初の段階ではタイトルが
「クッキングパパの初期夢子×荒岩の薄い本キボンヌ」
だったんですよ。

ただ、薄い本とまでいくと、この関係の辛抱たまらんっぷりが損なわれるなぁ…と思って、このタイトルにしました。

とかいいつつ、読み返したときに妄想しちゃうんですけどね。
てへ。

クッキングパパ、現在は156巻まで出ているそうで。
基本的に平和そのもの、癒しが欲しいときに読み返したりします。

ただ、明らかに1~6巻は違うベクトルで神がかっています。
今後もたびたび読み返して、身もだえることになろうかと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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